2020年2月4日火曜日


© Reuters/POOL 英首相、EUとの通商交渉で強硬姿勢 ルール巡り対立鮮明
[ロンドン/ブリュッセル 3日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は3日、先週末に離脱した欧州連合(EU)との将来の関係を巡る交渉でEUルールを受け入れるつもりはないと強調し、早くも対立姿勢を鮮明にした。
ジョンソン首相はグリニッジの海軍大で演説し、英政権が再び自由貿易の擁護者になるとし、離脱によって得た「主権」を守ると主張。
「自由貿易合意を巡り、競争政策、補助金、社会的保護、環境などEUがわれわれのルールを受け入れる以上にEU側のルール受け入れを盛り込む必要はない」と強調した。
これに対してEUのバルニエ首席交渉官は、EUが関税やクオータ制のない野心的な通商合意を求めているとする一方で、英国とEU加盟国のオープンで公正な競争が条件だと指摘。社会的支援、補助金、環境基準を巡り長期的に公正な条件が必要だとした。
また、「他に解決策がない分野もあり、貿易や漁業がそれに当たる」と述べた。
さらに、英国に拠点を置く金融機関によるEU市場へのアクセスは、英国との通商交渉の全体的な結果に関係すると話した。

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